2013年7月7日日曜日

役に立たないもの展 ヒジノワ


役に立たないものをつくるなんて
思っても考えたこともなかったのですが
企画展に誘ってもらった時、すごく面白いと思いました。

役に立たないモノ=不必要なものではなくて
役に立たないモノには役に立つモノとは違う、価値がある。
受けた時は、なにも思い付かなかったけど
なぜだろう、きっとあるとなぜか確信していました。

出来上がった、小さな靴をみて
その容姿から「胎児の靴」と名付けました。
胎児は靴を履かないから、役に立たない靴。
ちゃんと豚のお腹部分の革でつくった靴箱も用意しました。
見てくれる人はみな、自由にいろんな感想を寄せてくれて
役に立たないどころか、
役に立たないモノを通じて、会話が弾み、発見や気付きに笑顔がうまれ、
人と人を繋いでくれています。

役に立たないモノに
価値を見いだすのは、そのつくり手ではなく、また別の人。
使い方や解釈の自由がある、とても面白い展覧会です。

是非足をお運びください。

「役に立たないもの展」
場所 ヒジノワ
期間 7月5日~28日

この小さな靴をつくったのは、僕の一番弟子。
この話はまた今度。