2012年10月16日火曜日

靴を誂えるということ

この夏に高校生の学校指定靴をつくりました。
足と靴が合わずに、親指の爪を痛めてしまっていましたが
先日、メールをいただきました。



小林様
秋風を感じる今日この頃いかがお過ごしですか。
お陰様で娘は元気に登下校しております。
心配しておりました爪の方も完治しまして、手術等にならずに済みました。
履き心地がとても良いらしく、親として嬉しく思います。



とても嬉しい報告でした。
彼女の傷を癒す身体の力を妨げないことはできたようで、
安心しました。
今回は木型を特別に作ったわけではありません。
それでも、ただ一足の靴をつくるのではなく
右足のつま先を気遣いながら靴をつくるのでは
まったく違う結果になると思っています。
安心して一歩を踏み出せるその心と身体は
きっと健やかに逞しく育っていくでしょう。
彼女とはまた来年会う約束をしています。
子どもの成長を見守れるのは
こんなにも温かく嬉しいものなんですね。