2012年7月17日火曜日

先日、3回目となる蛇との戦い。
狙っているわけではないのですが
つばめの巣に近づこうとする蛇君に
ちょうどそのタイミングででくわすのです。
また見つかった。。と残念そうに逃げていく後ろ姿。
その勝負運の悪さが哀れで、
なんだか同情して駄目な奴だな~と
今度は見付かるなよと言いたくもなります。

そんなことを知ってか知らずか
2羽の燕が慌ただしく飛び回っているなと思っていたら
小さいお顔がチラチラ。小さな鳴き声がチッチッ。
雛が無事に産まれたようです。
ほっとしました。

先日、保健所から電話があり
地元の高校生に子育ての話をしてもらえないか、とお願いをされ
家族3人で高校生たちに会いに行ってきました。
同じように依頼を受けたご家族も集まって
地元の高校生たちと数十人に囲まれて
和気あいあいと賑やかな集会となりました。

そのとき、高校生からの質問で
「赤ちゃんが産まれて嬉しかったことはなんですか?」
と聞かれてうまく答えることができませんでした。

うれしい、と思ったことがすぐに浮かんでこなくて
辛いこと、大変なことばかりだったことに改めて気付きました。
嬉しいことがあるから、子育てをしているわけではないし
見返りがあると信じているわけでもない。
でも自然と身体は動いている。
一生懸命になれることに理由はないんだけど
その高校生は、子育てにはなにか旨味があると純粋に信じているんだなと思いました。

私もそうでした。幸せそうな家族をみて、そう信じていました。
でも子どもを授かってからは毎日毎日と1日単位で区切れないほど
休みなく子育てに追われて、それは思い込みであることに気付かされます。
親になってわかったことは
嬉しいより、楽しいより先に
勝手に身体が動くようになること。
命を育むのはおなじ命。
大きいも小さいもない。
必死で生きようとする命に、必死になって命で応えなきゃ
小手先では通用しない。
でもその繰り返しのなかで
いっしょに成長しようと希望ばかりが目の前に浮かぶ。
だから子育てが愉しくて仕方がない。

つばめさんも毎日必死に蛇や雀と戦いながら
雛に餌を運んできます。休んでいる暇などありません。

育児は大変でしょう。
大変だなんて考えたこともないよ。当たり前のことだから。
頭で考える前に、身体ふかくからの衝動に素直に動いているだけだよね。
そうなんだよ。理由もなく可愛くて可愛くて仕方がないんだよ。