2012年9月6日木曜日

オーガニックハンドルーム

スターネットのオリジナルブランド
オーガニックハンドルーム

私がこのプロジェクトに参加するようになったのは2年前です。
馬場さん(スターネット主宰)と初めて会ったのも同じです。
そこで馬場さんから「東京で靴屋でもやりませんか?」と
本気なのか冗談なのかわからないお誘いを受けたことを
今でもその場面を鮮明に覚えています。
(その半年後、スターネット東京がオープンしました。)

馬場さんはマスプロダクトはもうやらないと仰っていたけれど
以前から、現在世に出回っているモノの質の低下を気にしていたようです。

既製靴を生み出すことに
最初、私は疑問を感じていましたし、反対の気持ちもありました。
ですが、頻繁に会うようになり、いろんな話を重ねるごとに
今までのマスプロダクトや既製品とは全く違うことをやろうとしていることが
わかってきました。
このプロジェクトではたくさん売れるモノをつくりません。
本当にいいモノをつくりたいという熱い気持ちを持っているけれど
高くなったり、売れないかもしれないからつくれない。
そういうジレンマを持っている人はたくさんいると思います。
馬場さんはそういう気持ちを受け入れます。
心から創りたいモノを無理しない程度に
丁寧につくって、ゆっくりと世に届けていくプロジェクトです。
たくさん売れたら失敗なんです。

「時間はかかるよ。」いつも馬場さんに言われることです。
それは今のジェットコースターのような都会に流れる時間感覚とは違う、
ゆっくりと歩くことを許してくれる益子の田舎時間のことだと思います。
その時間感覚に自分をチューニングしていくことを教えてくれます。

馬場さんはきっと人がとても好きです。
モノづくりも好きだけど、
人と会って気持ちを通わせて、
バランスよくこの世界をプロデュースしている人です。
世界が偏りを見せた時に、世に現われる、そんな人です。
(新興宗教と間違えられるのもわかります)

starnetの服と写真展
[益子]2012.9.9sun - 9.19wed ギャラリー遊星社
スターネット工房「art workers studio」で作られる
オリジナルブランド「organic handloom」。

今秋冬の洋服は、これまでのフェミニンなイメージから
メンズライクでトラディショナルなデザインに一変。
素材はこれまで以上に「着心地」を追求したナチュラルなものに。

着こなし方で幅広いシーズン・シーンに対応できる
暮しのための服の発表会です。

同時に、制作に携わる職人やデザイナーを写した
村田昇さんによる写真展も開催します。
是非ご高覧ください。

山の食堂(2010年夏、現在休業中)
鉄の看板の製作は中澤恒夫さん(那須の鍛冶工芸家)